ディクテーションの正しいやり方 - 教材の選び方と効果的な練習方法
- Mizuki
- 4月9日
- 読了時間: 5分

先日、
「30分のTEDトークで、ディクテーションを始めてみたんですが、
終わりが見えないんです、、」という受講者の方がいました。
確かに、ディクテーションはリスニングUPに効果抜群なのですが、
30分の教材は長すぎて、
せっかく学習されているのにもったいない!
と思い、ディクテーションの教材選びについて、記事にしてみます。
ディクテーション教材選びのコツ
音声の長さが1~2分間
ディクテーション教材を選ぶ際、
一番重要なのは『長さ』です。
教材の難易度も重要ですが、
英語学習を始める人にとって、
自分に合った難易度の教材を選ぶのは極めて難しいです。
しかし、音声の長さは一目瞭然で分かります。
例えば、
トランプ氏の関税発表のこの動画は、2分間です。
トランプ氏の演説は
非常にカンタンな英単語で構成されていることで有名です。
聞いてみて、知っている単語が1つでも聞き取れればOKです。
その動画でディクテーションをチャレンジしてみてください。
内容に興味がある
いまや教材を購入しなくても、
YouTubeなどで自分の関心のある動画を見つけられますよね。
ディクテーションは、相当英語オタクな方でない限り、
結構、すぐに飽きが来ます(笑)
なので、
自分が「へぇ~」と思えるような、
興味のある動画をおすすめします。
トランプ氏の演説のような時事ニュースでなくてもOKです。
話している内容(英文・日本語訳)を確認できる
上記のYouTubeは、文字起こし機能を使って、
英文を確認できます。
さらに、字幕機能で、日本語字幕を表示することで、
和訳も確認できるのでおすすめです。
もちろん、YouTubeでなくとも、
書店に置いている教材でも構いません。(『NHKラジオ英会話』など)
ディクテーションの正しいやり方
聞き取れなかった理由を明確にする
ディクテーションをしてみると、
聞き取れなかった単語が出てきます。
なぜ聞き取れなかったのか?を明確にすることが、
とっても重要です。

聞き取れない理由は、
上の図のように、
A: 語彙 - 単語の意味が分からない
B: 文法 - 文章構造が分からない
C: 発音 - 発音が分からない
の3種類の課題の組み合わせでできています。
A,B,C 全てが分からないパターンもあれば、
B: 文法 と C: 発音が分からなかったパターン、
C: 発音 だけが分からなかったというパターンもあります。
「何がわからないかが分からない」
となってしまう場合は、
A→B→Cの順番にクリアにしていくことをおすすめします。
聞き取れなかった理由をクリアにするまで調べる(先生がいれば質問する)
英語の音声を聞いた時に、
A: 語彙
B: 文法
C: 発音
この3点が分かれば、英文を頭で理解できます。
そのため、ディクテーションをして、
A,B,Cのうち、聞き取れなかった理由を明確にして、
A: 語彙 が分かる
B: 文法 が分かる
C: 発音 が分かる
状態になるまで、
調べたり、先生に質問する必要があります。
実は、ディクテーションをすること自体に大きな意味はなく、
単語の意味、文法、発音を理解することに
とても意味があります。
この作業を行うことで、
次に同じ単語や表現を聞いた時に、
やっと聞き取れるようになるのです。
これが、ディクテーションの正しいやり方です。
このように、なかなか時間がかかる作業ですので、
ディクテーションの教材には、1~2分間の長さの音声が限界だと思います。
ゴール=日本語訳を見て、英語で訳して発話してみる!
ディクテーションが続かない理由の一つに、
何をゴールにしたらいいのか分からない
という点もあると思います。
A: 語彙
B: 文法
C: 正しい発音
について、理解することはできても、
100%正しく使う(自分で発話する)ことは難しいです。
先ほどお伝えしたように、
単語の意味、文法、発音を理解することに
とても意味がある
ため、
日本語訳を見て、英語で訳して発話してみて、
だいたい8割くらい、原文(英文)と合致していた!
となれば、とてもよくできた◎と自分を褒めてあげてください。
日本語訳を英訳してみて、8割くらい合っていればゴール達成です。
音声をすぐに止めてしまってもいい
ディクテーションをする際には、
音声を聞きながら、文字を書き起こしていくので、
どこで音声を止めたらよいのか分からなくなると思います。
文章の途中でも、聞き取れた!と思う単語があれば、
そこで止めてしまっても大丈夫です。
ディクテーションの目的は、
正しい単語の意味・文法・発音を知り、リスニング力を強化すること
ですので、
英文の音声を素早く書き取ること
にはこだわりすぎず、
少しづつ慣れていってください^_^
<まとめ>
ディクテーション教材選びのコツ
音声の長さが1~2分
内容に興味がある
話している内容(英文・日本語訳)を確認できる
ディクテーションの効果的な方法
聞き取れなかった理由を明確にする
A,B,Cをクリアにするまで調べる(先生がいれば質問する)
A: 語彙 B: 文法 C: 正しい発音
ゴール=日本語訳を見て、英語で訳して発話してみる!
ゴールの達成率は8割でいい
音声をすぐに止めてしまってもいい
私自身も、上記の方法で、
BBCニュース、JapanTimesなどの音声を聞いてディクテーションを繰り返しました。
なかなか骨の折れる作業ですが、
自分の上達を実感できると、
意外と楽しく習慣化できます(*^^*)
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